2024.10.2523:48
単語で短歌まとめ
どうも、タケダタケタです。ブログを久しぶりに更新してみる。
今日のテーマは「単語で短歌」。
元々短歌を作るのは好きだった。・・・三十一音、テーマはなんでもあり、その制約と自由度のバランスがたまらないのだ。
とはいえふと思いついたことは曲にすることが多い性分、能動的に短歌を作ることはあまりないまま過ごしていた。そんな折に見つけたのがXの「単語で短歌」のアカウント。
https://x.com/tango_de_tanka?s=21
毎日ひとつランダムで単語がお題として示され、それにまつわる短歌を投稿していくという趣。これに合わせて、「57577」という短歌作りのアプリを用いている。
このスタイルのいいところは、ひとつの単語に対する自分の中の引き出しを開けるトレーニングになるところ。初めてこのアカウントを見つけたときに、示されていた単語は「蜘蛛」。そして私が作った短歌がこちら。
雨明けの空見上ぐれば電線を渡す蜘蛛の巣やや光たり
(↑短歌の横書きはやはり違和感。縦書きであることが基本だ。)
仕事へ向かう際の運転中、ふと電線を見ると、その間に雨露に濡れた蜘蛛の巣がいくつも架かっているのを見つけたときのことを思い出して作った短歌だ。蜘蛛の巣は細く透明であるから、普段は電線の間にこれほど渡されていることなど知る由もない。しかし、雨が降ったことによって水滴が糸につき、くっきりと、しかも日差しに照らされきらきらと輝くように浮かび上がってくる。「やや光たり」の「やや」は、少しだけ光っているとも解釈できるし、蜘蛛の巣をこうして見つけたことへの驚きを表す「やや」とも解釈できるように作ってみた。
このように、「蜘蛛」という単語一つから、自分の経験とか、頭に残る風景や思い出なんかを引っ張り出すことができ、それを元に表現することができたわけだ。もちろん何も思い浮かばないときもあるし、思い浮かべるのが嫌だなと思う単語もたまにあるから、そのときは作らずにスルーしている。(「死」という単語がテーマだったときはその典型。)
これまでに「単語で短歌」を元に作ったのは七首。今日全部まとめて解説しようかと思ったが、先ほど挙げたひとつでまあまあな文章量になったのでこれくらいにしておく。また気が向いたら解説してみます。
というわけで今後も、Xアカウントで「単語で短歌」作ると思いますので、お気軽に楽しんでみてください。